【大人の水疱瘡】治療法は?初期症状から完治までの経過と期間は?

水疱瘡とは?

 

水疱瘡とは水痘・帯状疱疹ウイルスに感染すると起こるウイルス感染症の一種であり、

強いかゆみと共に全身に広がる発疹、発熱が特徴です。

子どもの病気の代表として扱われがちな水疱瘡ですが、

生まれて一度も水疱瘡を経験していない大人にとっては油断出来ない病気でもあります。

大人と子供、水疱瘡にかかった時の違いとは?

 

大人になってからの水疱瘡は、身体がだるい、急にニキビが出来たなど、

子どもの場合とは似て非なる特徴が現れます。

 

それ故に水疱瘡とは気付かず、症状が悪化してから病院に行き、

大慌てで隔離する事もそう珍しくありません。

 

また、女性が妊娠中に水疱瘡を発症した際、

お腹の中にいる胎児にもウイルスが感染します。

ただし、母親のお腹から出てきた時点で目に見える症状が現れているわけではありません。

 

通常でも二週間という潜伏期間を経て発病するウイルスですから、

生まれてからしばらくは体内に潜み、生後1歳頃になって突然発疹が出る事があります。

ひどい場合は、失明などの障害を持って生まれてくる可能性もあります。

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出典:www.rxlist.com

 

かかるべき診療科と、病院での治療内容

 

大人が水疱瘡にかかった際には、内科ではなく皮膚科へ行くようにしましょう。

内科に行っても『専門外だから』とまともな診察をしてもらえない場合があります。

 

本当は小児科に行くのが一番なのですが……一応大人ですから、行きづらいと思います(笑)

 

病院に行くと、治療云々の前にまず隔離されます。

二次感染を防ぐために必要な処置ですので、安心して素直に隔離されましょう。

 

現在、治療薬には『アシクロビル』や『塩酸バラシクロビル』

用いられています。

 

これを飲む事で発熱や発疹を抑え、

発疹がかさぶたになるまでの時間を短縮出来るのです。

 

発疹が現れ始めてから2日以内に処方しなければ効果は期待できませんが、

かなり心強い薬です。

アシクロビルは1日4回、バラシクロビルは1日3回の服用です。

 

また、かゆみ止めの薬として『カチリ(フェノール亜鉛華リニメント)』

という軟膏が処方されます。

水ぶくれを潰さないよう、一つ一つ丁寧に塗りましょう。

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出典:www.amel-di.com

 

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出典:shinshu.fm

 

家でできること

 

腹部や顔、口内など、身体中の水ぶくれから出る浸出液にはウイルスが含まれており、

これは空気中を漂って二次感染を引き起こします。

 

成人のほとんどは水疱瘡に対して免疫を持っているので、

仕事場などで新たな感染者が出る事はそうありません。

 

ですが、生まれてから一度もかかっておらず、免疫をもっていない人がど

こにいるか分かりませんから、公衆の場に出る事はしないように。

仕事なんてもっての他です。

 

【関連記事】大人が水疱瘡にかかったら、仕事は何日くらい休む?周囲への感染期間と感染経路は?

 

治療までの経過や期間

 

実体験を元に、発病してから完治するまでの経過をご紹介します。

 

まず1日目。

 

かゆみと共に、いくつかの発疹が現れます。

まだ発症した時点ではそれらしい症状は出ませんが、

大人の場合、半日も経てば発疹が全身に広がります。

 

身体がだるくなり、発熱も子どもの比ではありません。

しかしながら、水疱瘡の真の脅威はこれからです。

 

2日目。

 

舌の先、頬の裏、喉などの口内にも発疹が現れ、喉元をパックリ切り裂かれたかのような、

凄まじい痛みに襲われます。

 

更に熱も上がり、身体の発疹はまだまだ増え続けます。

また、大人が水疱瘡にかかると筋肉痛を起こす方もいるので、

トイレに行く時などは注意して下さい。

 

3日目。

 

この頃から熱が緩やかに下がり始めます……が!全員を覆う水ぶくれと筋肉痛のせいで、

熱が下がった事に本人が気付かない可能性があります。

 

『シャワーを浴びてサッパリしたい!』と思って風呂場まで歩いていける方は

まだ症状が軽い方ですが、大抵の場合は起き上がる気力すらありません。

 

4日目。

 

全身の痛みが引き、手足に少し違和感が残る程度に回復します。

歩けるようにもなりますので、ちょっとシャワーを浴びてみるのも良いかもしれません。

 

微熱が続くかもしれませんが、そこから上がる事はないので安心して下さい。

女性の方は特にそうですが、この頃から自分の顔が気になり始めます。

 

日々のたゆまぬお手入れも空しく、顔がニキビや水ぶくれだらけになっている事でしょう。

ですが、下手に触ると潰れてしまいますので、

病院から処方してもらった軟膏を塗ってじっとしていましょう。

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出典:fc2.com

 

5日目。

 

だいぶ体調も良くなり、初期に出来た発疹がかさぶたになります。

まだ発疹は残っていますので、とにかく安静に。

 

6日目。

 

痛みは完全に消え、熱も下がっている事でしょう。

口内にはまだ違和感があるかと思いますが、喉の痛みはすっかり消え失せます。

発疹こそまだ全ては消えていませんが、それでも見違えるように回復します。

 

そして7日目。

 

早くに現れた発疹は完全に消え、人前に顔を出せるようになります。

これから3ヶ月もすれば全ての発疹が消えて元通りになりますので、気長に待ちましょう。

 

ちなみに、今回は一週間で回復する例を挙げましたが、現実はこう上手くはいきません。

初期症状が出ている段階で来院しても、病院によっては水疱瘡だと診断されない

事があります。

 

放っておけば当然症状は悪化し、危険な状態になってから治療を受ける羽目になります。

そうならないためにも、予防接種を受けていなければ受けるなど、水疱瘡には

くれぐれも注意するようにしましょう。

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