お盆に作るなすやきゅうりの精霊馬は地域によって違いがあるの?

ご先祖様の霊をお迎えするお盆には
いろいろお供え物をしますが、お供え物の中でも、
なんだか可愛らしいものといえば、なすやきゅうりで作る精霊馬です。

なすやきゅうりに割り箸を刺して
四本足の馬に見立てている精霊馬は、

地域によって少し考え方が違います。

 

お盆になすやきゅうりを使って作る精霊馬とは何?
なすやきゅうりで作る精霊馬は地域によってどんなところが違うの?

見た目もかわいくてご先祖様をお迎えしない家でも
子供と一緒に作りたくなる精霊馬について調べました。

 

お盆になすやきゅうりを使って作る精霊馬とは何?

 

 

 

出典:https://www.photo-ac.com/

 

精霊馬は、ご先祖様が家に戻ってくるときの乗り物として使われます。

なすやきゅうりに割り箸や竹串、爪楊枝を刺して作るのですが、
たしかに四本足をつけると、動物みたいになりますよね。

昔の人は、お盆の時期に取れるなすやきゅうりを使って
ご先祖様の乗り物を作ろうと考えたようです。

精霊馬という名前がついていますが、それぞれ違うものを意味しており、
なすで作れば「牛」そしてきゅうりで作れば「馬」になります。

たしかになすは形がぷっくりしていますから牛のイメージがありますし、
すらりとしたきゅうりは馬のイメージがありますよね。

馬は早く走りますが、牛の歩みはゆっくりです。

ですから、ご先祖様をお迎えする時は
早く着ていただきたいのできゅうりの馬でお迎えし、

帰りはゆっくり帰っていただきたいのでなすの馬でお送りする、
ということから、なすときゅうりはどちらも必要とされています。

 

なすやきゅうりで作る精霊馬は地域によってどんなところが違うの?

 

 

 

出典:https://www.photo-ac.com/

 

・関東地方

 

関東地方ではお迎えするときのために精霊馬を作ります。
なすやきゅうりを使って精霊馬を作り、13日の迎え盆の日にお迎えします。

精霊馬はお盆の最終日まで飾っておきます。

 

・北海道から中部地方までの地域

 

関東地方とは反対で、こちらの地域では
ご先祖様を送るときのために精霊馬を用意します。

お帰りの時に、お土産を持ってご先祖様が帰っていただけるように、
送り盆である16日に作ることになります。

精霊馬を飾る時期は短く、お供えと一緒に一旦飾ったらすぐに処分します。

 

・西日本

 

九州地方出身の方などは、お盆の時に飾る
なすやきゅうりと言われてもピンとこない人が多いです。

精霊馬を飾る習慣は日本全国にあるものではなく、
西日本ではほとんど行われていません。

西日本では精霊馬で先祖を送り迎えするのではなく、
精霊舟で送り迎えするようです。

 

・馬と牛を別に作る地域もある

 

きゅうりの馬となすの牛を両方作って飾る地域は多いですが、
中にはお迎えする時はきゅうりの馬、お見送りする時はなすの牛、と
別々の日に精霊馬を用意する地域もあります。

地域だけではなく宗派によっても考え方は違って、
宗派によっては精霊馬を作らないという考え方のところもあります。

自分の家の宗派ではどのような考え方なのか、
よくわからない方は、親戚の年長者に聞いてみましょう。

なすやきゅうりに割り箸や竹串などを刺して作るだけですから、
子供でも簡単に作ることができる精霊馬。

西日本では残念ながらほとんど行われていないようですが、
日本では古くから行われている習慣です。

毎日忙しい現代人は、やることがたくさんあるゆえに
日本で古くから続く歴史ある習慣をだんだんと忘れていきがちです。

でも、なすやきゅうりの牛や馬を見せると
かわいい!作りたい!という子供が多いはず。

ご先祖様をお迎えするという家は少ないかもしれませんが、

お盆休みの工作として、家族みんなで精霊馬を作って、
日本の古くから続く文化に触れてみませんか?

 

精霊馬の作り方や飾り方・処分方法を知るならこちら!
↓↓↓

家族で作ったかわいいなすときゅうりの精霊馬を飾って
お盆を過ごすだけでもいいかも。

お父さん、お母さんが子供と一緒に作ることで、
この習慣を守っていきましょう。

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