夏至とは?この日の食べ物はタコと決まっているのはどこの風習?
一年でもっとも昼の時間が長い夏至。2014年の夏至は6月21日です。
しかし梅雨真っ只中の日本では「日照時間が最も長い日」と言われても
あまりピンとこない方が多いのではないでしょうか。
そもそも夏至ってなんなの?どんなことをして過ごせばいいの??
そこで今回は夏至についてご紹介したいと思います。
夏至とは?
もしも地球の自転軸が太陽に対して垂直ならば、当然昼と夜の時間は等しくなります。
しかし実際の地球の自転軸は垂直ではなく、約23.44度傾いているため、
日照時間に差が現れ、季節が変動するのです。
出典元:http://www.astroarts.co.jp/alacarte/1998/980621sun/index-j.html
地球の北半球は3月20日~9月22日頃までの半年間は太陽に近づくように傾いており、
その傾きが最大となる6月21日頃が夏至に当たります。
逆に傾きが太陽から最も遠ざかっている12月21日頃が
昼の時間が最も短い日・冬至にあたります。
東京(北緯35度)で太陽の動きをみると夏至の南中高度は約78度、
冬至の南中高度は約32度だそうです。
ようするに太陽が一番高くまで上がっている日が、
一番日照時間の長い日ということですね。
うん、納得…!ちなみに夏至と冬至では昼の時間が約5時間違うとのことです。
日が長くなるのも短くなるのも徐々になので普段はあまり意識しませんが、
そう言われてみるとかなりの変化だということに気付きますね。
夏至に食べる食べ物は?
出典元:http://www.amigo2.ne.jp/~oki-tama/gesisai.html
冬至にはゆず湯に入り、かぼちゃや小豆を食べる風習があります。
それでは夏至は?と言うと、
どうやら全国規模の風習はこれといって無いようです。
関西の一部の地域では稲の根が八方に深く根を張るように
という願いを込めてタコを食べたり、
関東では新小麦で焼き餅を作って神様にお供えしたりという
風習が残っているところもあるようです。
海外の夏至の過ごし方
夏至は世界共通のものなので、
海外にも夏至をお祝いする風習があります。
ギリシャの言い伝えによると、
未婚女性がイチヂクの木の下に自分の持ち物を置いて寝たら、
夢で未来の夫を見られるそうです。
出典元:http://www.cafescandinavia.info/special/from_scandinavia/201205/
また、ポーランドでは夏至の日に恋に落ちる男女が多いと言われ、
スウェーデンでは夏至を祝う「ミッドサマーの祝日」から
9ヵ月後に誕生する子どもが多いと言われている模様…
夏至は男女の関係になにかしら影響をもたらす日なのかもしれませんね!
せっかくなので気になる異性がいらっしゃる方は、
夏至デートに誘ってみてはいかが?!
夏至観音
ところで、夏至の頃にだけ姿を現す観音様がいらっしゃることをご存じでしょうか?
『夏至観音』の呼び名で親しまれているその観音様は瀬戸内海に
浮かぶ小豆島にある洞雲山というお寺にいらっしゃいます。
出典元:http://www.geocities.jp/yasuko8787/11-1-11.htm
錫杖を手に持った観音様の姿がくっきりと岩肌に出現しているのが分かりますよね!
実はこの観音様が浮かび上がるのは、夏至の頃の約50日間、
晴天の日の午後3時から数分間だけだというのです。
発見されたのは、今から数十年前。
参拝に訪れたお遍路さんがたまたま撮った写真の中に
そのお姿が映っていたのだとか…なんとも神秘的です。
限られた時にしかお目にかかれないとあって、
夏至の頃にはたくさんの参拝客がお参りに訪れるそうです。
自然の力で現れる観音様を待ちながら過ごす夏至の昼下がり…
なんとも素敵な夏至の過ごし方じゃないですか!
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