少年式とは?愛媛県だけの行事と思っていたら、実は…
『少年式』とは、14歳となった少年少女を祝う式典の事です。
その内容は学校によって様々で、また、全国的に行われるイベントではなく、
少年式を行う地域もあれば行わない地域もあります。
あるいは類似した式典を『立志式』『立春式』という名前で行っている所もあります。
今回は、そんな少年式についてご紹介したいと思います。
少年式の時期は?
『立春式』と呼んでいる地域があるように、少年式は立春(大体2月頃)に行われます。
少年式を行っている中学校では、1年生は入学式、2年生は少年式、
3年生は卒業式に出席する事になるわけですが、少年式も他の式と同様、
厳粛な雰囲気の中で行われます。
出典:esnet.ed.jp
少年式の由来・意味
少年式の始まりは『元服』に由来すると言われています。
現代の成人式は20歳を対象に行われますが、
昔は中学2年生くらいの年になればもう一人前の大人として扱われていました。
その事を踏まえ、現代の少年少女にも大人の自覚を持って
もらいたいという考えから生まれたのが少年式なのです。
現在の少年式は『大人の自覚を持たせる』という意図の他に、
中だるみしやすい中学2年生に活を入れるという意味合いも含まれているようです。
少年式に出たからといって本当に成人するわけではありませんが、
14歳からは罪を犯すと少年院に入る事になります。
「子供のやった事だから」と大目に見られていたのが、
きちんと自分で責任を取る事になります。
それを子供に理解させるのが、この少年式なのです。
少年式のやり方
少年式の内容はその学校によって様々です。
生徒が作詞作曲した歌を歌ったり、
これまでの人生を振り返る自分史を作成して発表したり……
あるいはただ単に話を聞いて終わり、という所もあります。
学年全員で清掃・ゴミ拾いといった奉仕活動やボランティアをする所もあるようです。
自覚と責任を持たせる事が目的なので、
そのための手段は特に指定されていないみたいですね。
少年式は他の地方では行っていない?
出典:www.freeml.com
上図から分かるように、少年式は全国的なものではなく、
一部の地域でのみ行われている行事です。
更に、『少年式』という呼び名で行われている地域に関しては、
まさかの愛媛のみという結果になりました。
他では『立志式』『立春式』など、同じような内容でも呼び名が変わります。
そもそも少年式は愛媛から始まり、そこから全国に広がっていったのですが……
広がる過程で名前が変わったり、なかなか受け入れられなかったり。
とても良い行事なので、是非全国の学校で行ってほしいものですね。
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