鬼祭りとは?粉まみれになる「天下の奇祭」!?
『鬼祭り』とは、愛知県豊橋市の安久美神戸神明社で行われるお祭りの事です。
国指定重要無形民俗文化財に指定されており、
その奇妙な内容から『天下の奇祭』とも言われています。
では、一体何が奇妙なのか!?
その理由も含めて、今回は鬼祭りについて詳しく見ていこうと思います。
鬼祭りの日程
開催日は毎年2月10日と11日。10日が前夜祭、11日が本祭となっています。
鬼祭りの由来
平安末期に始まったとされている安久美神戸神明社の例祭『鬼祭り』。
一年の五穀豊穣と神領の繁栄、厄除けを祈り始められたこの祭りは、
以下のような神話が元となっています。
「赤鬼が好き放題にイタズラをするので、天狗は赤鬼を懲らしめようとする。
神様の前で互いに秘術の限りを尽くすが、最後は和解する事に。
赤鬼は去り際、罪の償いという事で『タンキリ飴』を撒きながら立ち去っていく……」
このお話に沿って舞や太鼓を披露するのが鬼祭りなのです。
出典:www.aichi-kanko.jp
タンキリ飴のご利益
赤鬼が撒いたというタンキリ飴ですが、これは祭りの中でも実際に撒かれます。
赤鬼に扮した鬼役の方が、タンキリ飴を人々に手渡していきます。
この飴を食べると厄除けとなり、健康になると言い伝えられています。
味は『どこか懐かしい甘さ』だそうです。
また、キャラメルやソフトキャンディなどもそうですが、
食べていると銀歯が取れる事もしばしばあるみたいなので、
注意して食べて下さい(笑)
出典:www.lets-go-aichi.jp
鬼祭りのやり方
鬼祭りは2日に分けて行われますが、『天下の奇祭』と言われる所以は
11日午後2時から行われる『赤鬼と天狗のからかい』にあります。
鬼祭りの中で最も盛り上がるメインイベントがこの『赤鬼と天狗のからかい』。
これは先に言いました神話の中でも、ちょうど赤鬼と天狗が和解し、
赤鬼がお詫びとしてタンキリ飴を撒く場面を再現しています。
飴を撒くだけなら何らおかしな事のない、ごく普通のお祭りなのですが、
赤鬼はタンキリ飴と一緒に『白い粉』を撒き散らすのです。
この『白い粉』は警察の目を逃れた大量の薬物……などではなく(笑)、
タンキリ飴を欲しがる参加者へのダミーとして用意された米粉です。
飴を取ろうとすると必然的に白い粉を浴びる事になり、
気が付けば町も人も真っ白になっているのです。これが『奇祭』と言われる理由です。
お詫びのはずが辺り一面を真っ白にするという、まさに鬼らしい『からかい』ですね。
出典:yimg.jp
【動画】鬼祭 豊橋市 【日本探検街歩き】
出典:youtube
他の地方から行っても見物や参加はできる?
他の地方からでも参加可能で、タンキリ飴を貰う事も出来ます。
赤鬼は町内を回りながら飴を撒きますから、
町の中にいれば確実に飴を手に入れられます(白い粉まみれにもなりますので、
服装は多少汚れても大丈夫なものを着ていきましょう)。
その他の神事、舞や太鼓は安久美神戸神明社で行われます。
10、11日共に午前8時半から開始、午後9~11時頃に終了となりますので、
1日中たっぷり鬼祭りを楽しむ事も出来ます。
メインイベントの『赤鬼と天狗のからかい』だけ見たいという方は、
11日の午後2時までに間に合うように移動すると良いでしょう。
開催地:愛知県豊橋市八町通3-17安久美神戸神明社及び氏子区域
アクセス:豊橋駅→市電豊橋公園前下車→徒歩3分
駐車場:
安久美神戸神明社に30台ほど車の入る駐車場がありますが、
おそらくすぐに車で埋め尽くされるでしょう。
出来るだけ乗り合わせるなどの配慮をお願いします。
また、徒歩5分圏内には市役所や公会堂横などに有料駐車場がございます。
こちらの方がスムーズに停められる場合もありますので、臨機応変に対応して下さい。
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