日本三大火祭り・長野県野沢温泉村の道祖神祭りとは?由来や見どころ
道祖神祭とは
『道祖神祭』とは、『道祖神』を祀り上げるお祭りの事です。
『道祖神』は災厄の進入を防ぐ神であり、『どうろくじん』『さいのかみ』
『さえのかみ』など、異なる名前で全国各地に祀られています。
数ある道祖神祭の中でも長野県・野沢温泉村の道祖神祭は
壮大な規模で行われています。
今回はこの道祖神祭についてお話していこうと思います。
野沢温泉村の道祖神祭の日程は?
道祖神祭の日程は毎年変わりません。
1月13日には午後1時からご神木引き(山から切り出した木材を
引きながら町中を練り歩く行事)、
1月14日は深夜まで社殿の組み立てがあります。
次の日(1月15日)には社殿が完成し、その後は22時まで花火や太鼓、
火祭りを堪能します。
出典:www.nagano-tabi.net
野沢温泉村の道祖神祭の由来
この祭りがいつ始まったか、その正確な時期は定かではありません。
かつて祭りが行われていた場所にある道祖神碑には『天保十巳亥年』
と刻まれており、江戸時代後期には既に石碑が作られる程
盛大に行われていた事が伺えます。
また、野沢温泉村の道祖神祭は元々異なる2ヶ所の地域で行われており、
祀られている道祖神も『上のどうろくじん』と『下のどうろくじん』
の異なるものでした。
しかし大正元年、警察から火災予防のため『人家から離れること
百間以上たること(人家から180メートル以上離れた場所で
行うようにしなさい)』との達しがあり、
この2つの地域が一緒になって祭りを行うようになりました。
祭りはますます盛り上がりを見せ、
現代では日本三大火祭りにまで数えられる程大規模なものとなったのです。
野沢温泉村の道祖神祭の言い伝え・ご利益
道祖神自身は災厄の進入を防ぐ神として崇め奉られていますが、
その言い伝え・ご利益は場所によって全く異なります。
ちなみに長野県では初子の祝い、厄年の祓い、良縁祈願などがあります。
そのため、道祖神祭を執り行うのは厄年の人ばかりです。
出典:www.pension-sato.jp
野沢温泉村の道祖神祭の見どころ
先にも軽く触れましたが、1月13日にご神木引き、
1月14日に社殿の組み立てが行われます。
1月15日に社殿が完成し、それからが道祖神祭りの本番と言えます。
19:00に火元もらい(大きなたいまつに火を付けて会場に向かう)、
20:00には花火と道祖神太鼓が披露され、20:30に火元が会場に到着します。
会場の人間に火付けを行ったら、激しい攻防戦が始まります。
火の付いたたいまつを持って社殿を攻撃する側と、
それを防いで社殿を守る側。
約1時間半にも渡る攻防戦が繰り広げられた後、双方の手締めにより、
社殿に火が入れられます。
轟々と燃え落ちる社殿を眺め、23:00頃にお開きとなります。
【動画】野沢道祖神祭り_2011 ”NOZAWA_DOUSOZIN_2011″
出典:youtube
他の地方から行っても見物や参加はできる?
『野沢温泉観光協会』のホームページでは度々祭りに関わる
イベントを企画しておりますが、原則として地元に住む人以外は参加出来ません。
見学する分には何も問題ありませんし、
外国の方がわざわざ遠くから観に来る事もそう珍しくありません。
どうしても参加したくてたまらない観客が……特に火の攻防戦が始まると
興奮した方が戦いの中に飛び込んでいきますが、
そのほとんどは川に落とされて頭を冷やす事になります(笑)
慣れ親しんだ地元の方だからこそ安心、安全に行えるのです。
それ以外の方はまったり眺めて楽しみましょう。
住所:長野県下高井郡野沢温泉村豊郷
TEL:0269-85-3155 (野沢温泉観光協会)
アクセス:JR戸狩野沢温泉駅からバス15分、バス停:野沢温泉から徒歩2分
駐車場: 新田立体駐車場(有料・116台)
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