マイコプラズマ肺炎はうつる?その感染経路と症状
身体が怠く、熱がある…風邪かと思って市販薬を
飲んでみてもしつこい空咳が一か月近くも続いている…
それはもしかしたらマイコプラズマ肺炎かもしれません。
10~30代が多くかかりやすいマイコプラズマ肺炎は、
症状が風邪と似ているため見過ごされてしまうケースが多々あります。
しかし風邪の症状は通常4日程度で収まりますが、
マイコプラズマ肺炎は発熱や咳が長引き、
ときには重症化してしまうこともあります。
また周囲に飛沫感染するものなので、
適切な治療を受けることが大切です。
今回はそんなマイコプラズマ肺炎についてご紹介します。
マイコプラズマ肺炎とは
出典元:http://medical-today.seesaa.net/article/111452269.html
マイコプラズマという微生物によって引き起こされる肺炎です。
肺炎には肺炎球菌などの細菌によって起きる細菌性肺炎と
クラミジアなどの細菌以外の病原体による非定型肺炎があり、
マイコプラズマ肺炎は後者に分類されます。
細菌性の肺炎に比べ症状は軽いケースがほとんどですが、
マイコプラズマには通常の細菌が持つ壁がないため、
壁を破壊することで細菌を殺す効果のあるペニシリン、
セフェム系などの抗生物質が効きません。
熱・咳の症状で受診するとこれらの抗生物質が処方される
ことが多いのですが、数日間投与しても効果がない時には
マイコプラズマ肺炎の可能性が疑われます。
感染経路とその症状
出典元:http://yotsuba-clinic.jp/WordPress/?p=71
マイコプラズマは痰や唾液、咳で飛沫感染していきます。
患者が比較的若い世代に多いのは、学校や会社など集団生活
の中で感染が広がるためです。
潜伏期間は1~3週間です。
発症年齢は8~9歳がピークで大人になると多少は
抵抗力がつくため罹りにくくなりますが、
免疫が持続しない特徴があるため、
何度も感染を繰り返してしまうこともあります。
主な症状は発熱と咳です。
細菌性の肺炎では濃色の痰を含む湿った咳が出ることが多いですが、
マイコプラズマ肺炎の場合は空咳が出、
長引くと湿った咳に変わることもあります。
基本的には風邪に似た軽い症状ですが、
とにかく熱や咳が長引くため、
体力のない高齢者が感染した場合には十分な注意が必要です。
治療方法と治療期間、予防法とは??
出典元:http://www.med.or.jp/forest/check/mycoplasma/03.html
上記のようにマイコプラズマ肺炎は肺炎としては症状が軽いものなので、
高熱で脱水症状を起こしていたり、激しい咳で睡眠や食事がまともに
とれないというような状態でない限り、外来での治療が十分可能です。
熱が下がれば登校や出社も可能になります。
マイコプラズマに効果のある抗菌薬をおよそ2週間服薬して治しますが、
最近では従来効果があるとされていた抗菌薬が効かない型が増えているようです。
効果が捗々しくない場合には薬の種類を変えて投薬治療を続けます。
マイコプラズマ肺炎にはワクチンがありません。
飛沫感染が主な感染経路なので、うがい手洗いを徹底する、
人ごみにいくときにはマスクを着用するなどの基本的な
予防方法で感染を防いでいきましょう。
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