小児用肺炎球菌ワクチンの効果と値段は?副作用は大丈夫?
肺炎球菌感染症という病気をご存じですか?
肺炎球菌という細菌によって引き起こされる感染症で、肺炎や中耳炎、
細菌性髄膜炎などの重い合併症を起こす可能性があります。
誰でも感染する可能性はありますが、中でも2歳以下の子どもは
肺炎球菌に対する免疫がほぼないため、感染症は重症化する割合が高いのです。
ところがこの肺炎球菌、集団生活が始まった子どものほとんどが
持っているといわれるもので、感染症にかかる可能性も集団保育の
子どもでは通常の2~3倍とも言われています。
予防するためには小児用肺炎球菌ワクチンの接種が肝心です。
そこで今回は小児用肺炎球菌ワクチンについてご紹介します。
小児用肺炎球菌ワクチンとは
出典元:http://www.city.nagoya.jp/meito/page/0000030433.html
肺炎球菌には90以上の種類があるといわれています。
小児用肺炎球菌ワクチンでは、その中でも子どもに重い病気を
引き起こす種類を選んで作られています。
これまでは7価ワクチンという7種類の肺炎球菌に予防効果の
あるワクチンが使用されていましたが、2013年11月からは6種増え、
13種類の菌に予防効果のある13価ワクチンに切り替えられています。
小児用肺炎球菌ワクチンの接種時期と接種回数
小児用肺炎球菌ワクチンは生後2か月から接種が可能です。
ワクチンの接種回数は初回を接種する月齢・年齢によっても異なります。
生後2か月から6か月までに初回接種をした場合は計4回接種します。
(初回から3回めまでは4週間間隔、その後60日以上の間隔をあけて、
生後12~15か月に4回目を接種)
生後7か月から11か月で初回接種の場合は3回(初回から4週間後に2回目、
その後60日以上の間隔をあけて、生後12~15か月に3回目を接種)、
1歳で初回接種の場合は2回(1回目から60日後に2回目を接種)、
2~5歳では1回のみの接種となります。
6歳以上では接種ができません。
ただし、肺炎球菌感染症の中でも死亡や後遺症の発生率が高い
細菌性髄膜炎にかかった子どもの半数以上が0歳児です。
生後6か月以降の赤ちゃんに肺炎球菌による細菌性髄膜炎が増えてくる
ことからも、生後2か月から初回接種をはじめ、6か月までに
3回目の接種を終えておくことがとても大切です。
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小児用肺炎球菌ワクチン接種の料金は??
出典元:http://www.komei.or.jp/km/minamiuonuma-nakazawa-kazuhiro/耳より情報!/
小児用肺炎球菌ワクチンは2013年度から国の定期接種となったため、
現在は無料で接種することが可能です。
また2013年11月までに小児用肺炎球菌ワクチン(7価ワクチン)
の接種を完了している場合、追加で13価ワクチンを1回接種することで、
新たに6種類の肺炎球菌に対し予防効果を得ることができます。
任意接種となるため接種費用は自己負担ですが、自治体によっては
助成金を出しているところもあります。
追加接種を希望される場合は各自治体の窓口に問い合わせてみるとよいでしょう。
ワクチン接種後の副反応は??
予防接種後、身体に様々な反応や病気がみられることがあります。
偶然発症した病気という可能性もあり、ワクチン接種の副反応で
あるかどうかの判別は難しい場面が多いようですが、接種前は
子どもの健康状態をよく観察して、なるべく体調の良い時に接種するようにしましょう。
副反応としては発熱、注射部位の赤みや腫れなどが多く確認されています。
熱であれば1~2日、部位の異常は3~4日でひくと考えられますが、
長引いたり重症化してしまう場合にはかかりつけのお医者さんに相談してください。
またごくまれにアナフィラキシー様反応などの重い副反応を起こすケースがあります。
万一異常が見られた場合にはすぐに処置がとれるよう、
接種後30分以内は病院で様子を見たり、お医者さんとすぐに連絡が
とれる環境にしておくことも大切です。
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