壬生の花田植がユネスコ世界遺産登録で大注目!その歴史と2014年の日程は?
『壬生の花田植』(みぶのはなだうえ、みぶのはなたうえ)とは、
広島県山県郡北広島町で、毎年6月の第1日曜日に豊作を願って行われる伝統行事です。
日本の重要無形民俗文化財に指定されており、
平成23年にはユネスコ無形文化遺産として登録されました。
地元では初夏の風物詩として知られています。
今回はそんな壬生の花田植についてお話していこうと思います。
壬生の花田植2014の日程
米作の無事と五穀豊穣を祈願する花田植は、毎年6月の第一日曜日に行われますので、
2014年(平成25年)は6月2日に開催されます。
花田植自体は他の地区や時期でも行われているのですが、
その中でも最も規模が大きいのがこの壬生の花田植であると言われています。
出典:www.jwn.ne.jp
壬生の花田植の歴史と由来
花田植の起源は鎌倉時代に遡ります。
西日本では田植えのような重労働を行う際に、大太鼓や小太鼓、笛や手打鉦で囃し、
早乙女が田植歌を歌いながら植えていく『囃し田』という風習がありました。
初めは重労働を楽しくこなすためのちょっとした遊び心だったようですが、
やがて囃し田はより一層華やかなものとなり、
その様子から『花田植』と呼ばれるようになりました。
そして現在、西日本に残る花田植えとしては最大の規模を誇る壬生の花田植えは
『川東田楽団』と『壬生田楽団』の2つの団体によってその伝統が伝えられています。
壬生の花田植ではどんなことをするの?
花“田植”というくらいですから田植えをします……が、
ただの田植えではありません。
『早乙女』と呼ばれる若い女性達が絣の着物に朱の太鼓帯と襷をかけ、
菅笠と手甲脚半を身に付け、田植歌を歌いながら田に苗を差していきます。
そして『囃し』と呼ばれる男達は大太鼓や小太鼓、笛などを持ち、
身体を前後左右にくねらせながら、花田植を盛り上げます。
また、花田植に参加するのは何も人間だけではありません。
この日のために調教を重ねられ、金色の花鞍や造花、
色鮮やかな布で飾られた黒毛和牛『飾り牛』が花田植を更に囃し立てるのです。
出典:yaplog.jp
他の地方から行っても見物や参加はできる?
田植えに参加する事は出来ませんが、観るだけでも十分に花田植を堪能できます。
ここで花田植の主な流れを簡単にご紹介したいと思います。
①道行き
11:00 壬生小子ども田楽(壬生小学校出発)
12:00 本地花笠おどり(壬生小学校出発)
12:10 飾り牛(壬生神社出発)
12:30 壬生田楽団(高峰会館出発) 川東田楽団(壬生小学校出発)
②芸能発表
12:00 壬生小金管バンド 子ども田楽
12:40 本地花笠踊り
③田植
14:00 飾り牛代掻き・田楽・田植
以上の通り、壬生の花田植は道行き、芸能発表、
田植えの3つのパートに分かれています。
出来れば最初の道行きから観ておきたいものです。
以前は代掻きを行っていた牛の仕事は耕耘機に取って代わられ、
お米作りをしている農家も減少しつつある昨今ですが、
壬生の花田植ではそんな古来日本の農耕文化に触れ、
自然の恵みと食物への感謝を実感する事が出来ます。
お米が大好きな方や、
今まで自然に触れる機会の無かった方には是非体験してほしい行事の一つです。
【動画】広島県 壬生の花田植え、世界遺産登録で過去最高の来場者
出典:youtube
花田植自体の見学は無料ですが、
壬生の花田植に合わせて行われる神楽鑑賞は入場料が必要となります。
場所は千代田開発センター(山県郡北広島町有田1234)で行われ、
入場料は以下の通りです。
入場料:当日1500円、前売り1200円、中・高生500円
壬生の花田植へのアクセス
住所:広島県山県郡北広島町壬生
アクセス:
①広島から
広島バスセンター9番ホームから三次・庄原・松江方面ゆき高速バスに乗り、
千代田インターバス停で下車(バス運賃は1270円)。
②東京駅から
東京駅八重洲口18:10発津和野行きJR高速バスいわみエクスプレスにて
千代田インターバス停下車(バス運賃は11400円)。
③名古屋駅から
名古屋駅(新幹線口)22:30発広島行きJR高速バスセレナーデ号にて
千代田インターバス停下車(バス運賃7700円)。
④大阪駅から
大阪駅JR高速バスターミナルから9:10発益田行き、
15:40発江津行き高速バス 『浜田道エクスプレス』に乗り、
千代田インターバス停で下車。
TEL:050-5812-6908(北広島町観光協会)
No tags for this post.