回転性めまいの原因と対処法とは？エプリー法による治療実践記
めまいにはいくつか種類がありますが、自分がぐるぐる回っている感じがする、
または周囲がぐるぐる回っているように見えるのが回転性めまいです。
回転性めまいは突然起こります。
めまいと一緒に吐き気や嘔吐、耳が聞こえにくいなどの症状が現れることもあります。
出典：http://medical.i-illust.com/image_402.htm
回転性めまいの原因の多くが三半規管です。
リンパ液が増えることによって生じるメニエール病、
炎症によって起きる内耳炎や前庭神経炎が三半規管の影響で発症します。
しかし、回転性めまいでもリンパ液や炎症が原因でなく起きることがあります。
それが突発性良性頭位めまい症です。中高年の女性に多いと言われています。
突発性良性頭位めまい症は何が原因となって起こるのでしょう？また症状は？
治療法と言われているエプリー法とは？
突発性良性頭位めまい症の症状や原因、そして治療法についてお話します。
突発性良性頭位めまい症の原因と症状
出典：www.hokuto7.or.jp
突発性良性頭位めまい症は頭の向きを変えた時に起こります。
起き上がったり寝返りを打ったり、または上や下を向くときに
グルグル回っているようなめまいになります。
めまいはせいぜい数十秒で終わります。
めまい以外に場合によって吐き気を伴うことがあります。
内耳にある耳石器には小さな耳石が乗っており、
体の傾きを脳に知らせる働きがあります。
しかし、加齢、または外傷などによって耳石は耳石器から剥がれ、
三半規管に入ったり管に詰まってリンパ液の流れを乱したりして、
めまいを引き起こします。
エプリー法による治療方法
エプリーという耳鼻科医が考えた治療がエプリー法です。
剥がれて三半規管に入り込んだ耳石をもとの場所に戻します。
まずはベッドの端っこなどに寝て頭を下げ、その状態で左右を向いてみましょう。
めまいがするほうが患側となります。
【動画】RIGHT（右）
出典：youtube
【動画】LEFT（左）
出典：youtube
まずは、めまいがする方向に首を45度傾けてください。
次に肩枕を使い、頭を反るようにして寝て30秒我慢します。
頭を先ほどと反対側に向け、45度傾けた状態にしてまた30秒我慢します。
首ごと横に向き、斜め下45度を見るようにして30秒我慢します。
そのままの姿勢で首を振らずに起き上がってください。
これで１セット完了です。これを何回か繰り返します。
エプリー法実践記 その驚くべき効果とは？
私もある朝突然、回転性めまいに襲われたことがありますが、
このエプリー法で自力で治すことが出来ました。
一回目はとにかく一つの動作ごとにぐるぐる周りが回転して気分が悪かったのですが、
何分か休憩してから二回目を行うと、随分とめまいが軽減されていると感じました。
念のため、また何分か時間をおいて三回目も行いましたが、三回目はもう不要だったかと
思うくらい、その時点でめまいはほぼ消えていました。
エプリー法を実践するまでは、周りがぐるぐる回って自力では起き上がれないほどだったのに、
実践後は普通に立てるようになり、いつも通りの生活を送ることができました。
それでも当日と、翌日いっぱいくらいまでは軽い吐き気が残っていましたが、
翌々日の朝起きたときにはそれも消えており、完全に元の健康体に戻ることが出来ました。
（エプリー法の効果には個人差があります。）
エプリー法を実践するときの注意点は？
途中でめまいがひどくなることもありますが、続けて行うようにしてください。
めまいのもととなる耳石を強制的に元に戻す方法ですから、
どうしてもめまいが出ることがあります。
めまいがひどい方、または高齢者の方は安全のために誰かに
ついていてもらうことをおすすめします。
不安な方はエプリー法を実施している耳鼻咽喉科でやってもらいましょう。
またエプリー法を実施した日は、横になることは就寝時までしないでください。
お辞儀もいけません。
夜寝るときも枕を2個か3個重ねるなどして高くしておきましょう。
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