高齢者の熱中症の症状と予防法は?室内でも油断は大敵!
春が終わって暑い夏が訪れると注意が必要なのが熱中症です。
熱中症が始まるのは露になる少し前の5月から、一番猛威をふるうのは
一番暑い7月の下旬から8月の上旬だと言われています。
熱中症にかかるのは、小さな子供から高齢者まで幅広いですが、
高齢者は特に注意が必要です。
高齢者の熱中症の特徴は?高齢者が熱中症にかからないための予防や対策は?
高齢者に熱中症の症状が見られた時の応急処置についてもご説明します。
高齢者の熱中症の特徴は?
高齢者は熱中症の症状が出にくく、気づいた時にはかなりひどい状態に
なっている可能性がありますから、特に注意が必要です。
・いつもよりも体温が高い(37度以上)
・唇や舌が乾燥する
・めまいや立ちくらみ、吐気がある
こんな症状があったら、熱中症を疑ってください。
出典:http://kids.wanpug.com/illust244.html
高齢者が熱中症にかからないための予防や対策は?
<栄養や水分補給について>
暑い時期は食欲がわきにくく、ついつい偏った食生活になりがちですが、
熱中症を予防するためには、栄養に気をつける必要があります。
出典:http://www.irasutoya.com/2013/07/blog-post_4030.html
熱中症予防に必要な栄養素は、汗とともに身体から排出されてしまう
ナトリウム、カリウム、ビタミンB1、そしてクエン酸です。
ビタミンB1が含まれているウナギやカリウムが含まれているバナナ、
トマト、キュウリなどを普段の食事に摂り入れましょう。
熱中症に最適な食べ物は梅干しです。
ナトリウムとクエン酸が入っていますからおすすめですよ。
高齢者はあまり喉の渇きを感じることがなく水分不足になりがちです。
汗で失われた水分はしっかり補いましょう。
水分の目安としては、一日に3回の食事時に加えてコップ7杯から8杯分となります。
一度に大量の水を飲むのではなく、
ちょこちょここまめに何度も飲むようにしてください。
<室温管理と体温について>
出典:http://www.sozaiyakoaki.com/sum/cooler/
高齢者の方はクーラーが嫌いな人が多いですが、
暑い部屋の中にいると熱中症を引き起こしますから、室温管理が必要です。
室温は28度程度に保つようにしましょう。
クーラーの風が嫌いな方は、直接当たらないように風向きを調整してください。
高齢者は体温をうまく調節することができず、熱中症にかかりやすいです。
高齢者の方は体温が低く、平熱が35度ぐらいの方も多いです。
体温をはかってみて37度以上であれば涼しい部屋の中で
ゆっくり体を休めるようにしてください。
高齢者に熱中症の症状が見られた時の応急処置は?
高齢者は自覚症状も少ないですし、周りの人もわかりにくいです。
熱中症かも?という症状が見られたら、すぐに応急処置をしてください。
最初にすることは、涼しい場所に移動させてあげることです。
家の中ならばクーラーの聞いた涼しい部屋に、外ならば木陰に移動しましょう。
出典:http://park3.wakwak.com/~fumira/file65.htm
移動した後は、衣服をゆるめてあげ、保冷剤などで体を冷やしてあげてください。
保冷剤がなければ、冷えたペットボトルや缶ジュースをあててあげるだけでも十分です。
冷やす場所は、太い血管が流れていて体温を下げやすい首の前、脇の下、そして足の付根です。
それから水が飲める状態ならば冷たい水を飲ませてあげましょう。
熱中症の症状がおさまったとしても、本当におさまったか
どうかはわかりませんから病院を受診してください。
また、治ったからといってすぐに動きまわらないように。
しばらくは涼しい家の中でゆっくり体を休めてください。
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