赤ちゃんが水疱瘡になったら?初期症状から完治までの経過と、気を付けるべきポイント

水疱瘡とは

 

水痘・帯状疱疹ウイルスに感染すると起こる感染症で、

主な症状として強いかゆみと共に全身に広がる発疹、発熱が挙げられます。

 

赤ちゃんや子どもによく見られる病気ですが、幼い頃にかかれば軽い症状で済みますので、

それほど心配する必要はありません。

 

【関連記事】水疱瘡の原因と症状、潜伏期間は?いつまで人に感染する?

 

大人ならともかく、赤ちゃんは目を離すとかゆいところをかきむしってしまう場合があります。

水ぶくれをつぶさないよう、大人が見ていてあげましょう。

 

赤ちゃんが水疱瘡になった時の初期症状から完治までの経過と、

気を付けてあげたいポイントを解説します。

病院での水疱瘡の治療内容

 

水疱瘡は普通、特別な治療をしなくても自然に治ります。

 

ですが、水疱瘡の強いかゆみは赤ちゃんにとってつらいものですから、

かゆみを抑え、水ぶくれを素早く乾燥させる外用薬が処方されます。

 

他にも、水ぶくれを引っ掻いて潰したところから細菌が感染しないように

『抗生物質』の飲み薬が処方される事があります。

 

また、全ての医療機関で取り扱っているとは限りませんが、

『アシクロビル』という抗ウイルス薬が使われる場合もあります。

 

これはウイルスが体内で増殖しないように作用する薬で、

感染したばかりの時期に服用すると、発疹や水ぶくれなどの症状を和らげ、

治りも早くなります。

 

ただし、既にいくつかかさぶたが出来ている状態ではアシクロビルを使っても

あまり意味はありません。

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出典:www.tanabe.co.jp

 

病院に赴く際は、待合室で他の子に移す事の無いように、

事前に電話で連絡を入れておきましょう。

その後は病院側から指示がありますので、それに従って下さい。

 

水疱瘡にかかったとき、家で出来る事は?

 

①発熱

 

水疱瘡における発熱はさほど高くないので、熱があっても比較的元気な事が多いです。

 

しかし、熱の出ている間は次々と新しい発疹が出てくる時期なので、

水分をこまめに補給しつつ、なるべく静かに過ごすようにしましょう。

本当にきついのは、この後です。

 

②かゆみ

 

水疱瘡で最も厄介なのが、発疹に伴う強いかゆみです。

水ぶくれを掻いて潰すと、そこから細菌感染を起こして化膿する事があります。

 

水ぶくれを潰さないように注意しながら、

処方された薬を発疹一つ一つに塗ってかゆみを抑えます。

 

その時、潰れた水ぶくれから出た液が付着すると二次感染を起こす危険性がありますの

で、綿棒を使って塗ると良いでしょう。

薬を塗り終えたら、今度は子どもの爪も短めに切っておきましょう。

 

子どもの手にも水ぶくれの液が付着し、二次感染をもたらす恐れがありますので、

こまめに手を洗うようにしましょう。

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出典:rakuten.co.jp

 

③入浴・着替え

 

水ぶくれがかさぶたになるまで、入浴は控えます。

ただし、臀部や外陰部に出来た水ぶくれは潰れてもかさぶたになりにくいので、

ここだけはシャワーで洗い流して清潔を保つようにしましょう。

 

また、水ぶくれが潰れると衣類や寝具が汚れます。

下着やパジャマ、シーツ、枕カバーなどはこまめに取り換えるようにしましょう。

洗濯は普通にしてもらって構いません。

 

④食事

 

口内に発疹がある場合は、飲み込みやすいヨーグルトやゼリー、

お粥、スープなどを食べさせると良いでしょう。

もし食欲旺盛で発疹も無ければ、何を食べてもOKです。

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出典:biyoudekirei.com

 

初期症状から完治までの経過や期間

 

簡単にですが、発病してから完治するまでの経過をご紹介します。

 

まず1日目。

 

2週間程度の潜伏期間を経て、背中に小さな赤い発疹が現れます。

この時点ではかぶれや虫刺されに見えなくもないので、

とりあえず用心しつつ様子を見ましょう。

 

2日目。

 

頭皮や顔、腹部にまで発疹が出始めたら、すぐに病院へ行きましょう。

発疹が水膨れに変わっていれば、水疱瘡で間違いありません。

しかしこの時点では食欲もあり、さほど熱も高くない事でしょう。

 

3日目。

 

熱が高くなり、身体に広がった発疹のほとんどが水ぶくれに変わります。

この頃から徐々に、子どもや赤ちゃんの元気も無くなってきます。

 

4日目。

 

熱は下がらず、泣きじゃくるようになります。

水ぶくれとかさぶたとが入り混じり、かゆみからか寝付けなくなります。

 

5日目。

 

ようやく体温も下がり始め、食欲も元に戻ってきます。

まだ水ぶくれが残っているようであれば入浴は控えた方が良いですが、

全てかさぶたに変わっていれば、身体を洗ってサッパリするのも良いかもしれません。

 

親御さんも一緒に、看病の疲れを洗い流すと良いと思います。

 

6日目、最大の難関です。

 

かさぶたは後にかゆみを伴うようになり、また寝付けなくなります。

食欲があって体調も良好な分、かなり厄介です。

日がな一日泣き続けますが、怒ったりせず、優しく接してあげましょう。

 

子どもだってつらいのです。

 

そして7日目。

 

ほとんどの場合、1週間もすれば回復します。

平熱に戻り、かゆみも気にならなくなる事でしょう。

かさぶたはまだ残っていますが、3週間程で痕も残らず剥がれ落ちます。

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出典:fc2.com

 

水疱瘡を周りにうつさないために注意すべきこと

 

水ぶくれのある間は二次感染の恐れがあります。かさぶたになるまでは外出は控えましょう。

 

水疱瘡にかかった人も、看病している人も、

潰れた水ぶくれから他の人に移す可能性がありますので手洗いを徹底しましょう。

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