大人の耳下腺炎の感染ルートは?仕事はいつから行ってもいい?
耳下腺炎の主な感染ルート
『おたふくかぜ』こと『流行性耳下腺炎』は、『ムンプスウイルス』と呼ばれる
麻疹ウイルスの一種が原因で引き起こされます。
ムンプスウイルスはおたふくかぜの患者の飛沫感染(咳・くしゃみ・唾など
でウイルスが飛び散り、それを吸い込む事で起こる感染)によって拡大
していきます。
ウイルスが人間の口や鼻から侵入し、気道の粘膜で増殖した後、血液中に入り、
全身に広がって、耳の前下にある耳下腺・下あごの下にある顎下腺に
感染するのが特徴です。
大人の耳下腺炎について、詳しくはこちら
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出典:www5a.biglobe.ne.jp
大人の耳下腺炎が治るまでの平均日数
耳下腺炎に罹った人の約過半数に、耳下腺の腫れと
38~39度程の発熱が見られます。
熱は無く耳下腺だけが腫れるという方もいるそうですが、
どちらにせよ2、3日経つと腫れも熱もピークに達し、
徐々に回復へと向かいます。
発熱が収まるのは発症してから5日程経った頃……
耳下腺の腫れも含め、完治するには1週間程度かかります。
耳下腺炎に感染したら、仕事はいつから行っていい?
もし流行性耳下腺炎に感染した可能性がある場合、
まずは2、3日様子を見ましょう。
耳下腺炎の可能性を考慮し、感染の拡大を防ぐためにも出来れば仕事は
休んだ方が良いと思います。
病院で診察してもらうにしても、血液検査による正確な診断結果は
1週間程時間を要します。
『まだ疑いがあるだけ』という状態の1週間、
医師は出勤禁止を強制する事は出来ず、仕事に出るかどうかは
自分自分で判断する事になります。
また、この血液検査で抗体が無いと診断された場合はきちんと予防接種を
受けておきましょう。
出典:blogimg.jp
耳下腺炎が猛威を振るうまでの間『ちょっと微熱がある』『腫れてはいるが
触らなければ大丈夫』といった状態が続きます。
すると『仕事に行っても大丈夫だろう。きつければ早退すればいい』と
思うかもしれません。
ですが、本当にいざという時早退出来ますか?
一度出勤した以上、せめて今日一日くらいは……
そう言って無茶をしてしまいませんか?
無理をして、後で不妊症・難聴になったとしても、誰も助けてはくれません。
まして会社にムンプスウイルスを持ち込んでいるようなものですから、
言い方はきついようですが、かえって迷惑です。
無理は禁物、たかがおたふくかぜと侮らないように。
少しでも流行性耳下腺炎の疑いがある場合、
とにかく絶対安静を心掛けて下さい。
例え気分が良くても、熱が無くても、仕事が気になっても、
会社の同僚に迷惑をかけたくなくても、
とにかく有給でも何でも使って休んで下さい。
もし勘違いだったなら、それでいいではありませんか。
それでもいざという時、耳下腺炎で他人に迷惑をかけたくないならば、
やはり予防接種を受けておく事をオススメします。
大体の目安としましては、1回5000円~8000円程度。
病院によって値段が異なりますので、受ける際には事前に調べておきましょう。
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