半襟の洗濯方法は?3種の素材別の、長持ちさせる洗い方!
半襟はオシャレアイテムとしても知られていますが、
本来は着物(襦袢)に化粧品などの汚れが付かないように保護するための物です。
だからこそ半襟は付ける時点で着物から外す時の事を考えており、
着脱可能になっているのです。
今回はそんな半襟の洗濯の仕方についてお話していきたいと思います。
衣類に様々な素材があるように、半襟も絹、ポリエステル、木綿など、
様々な素材から作られています。
中には金箔をあしらった高級な物もあります。
その生地の種類によって洗濯方法も必然的に変わってきます。
今回は種類ごとの洗濯方法もそれぞれご紹介していますので、是非ご参照下さい。
半襟の洗濯方法1、正絹
まずは正絹(絹100%)の半襟の洗濯の仕方をご紹介します。
正絹の洗濯方法は割と手間がかかるため、
クリーニング屋さんにお任せする事が多いようです。
それなら確かに失敗はしませんが、出費はなるべく抑えたい、
という方はこれからご紹介する方法をマスターしましょう。
1.ほんの少し汚れたくらいなら放っておいても構いませんが、
汚れが目立ってきたり、ガッツリ汚れた時はすぐに半襟を襦袢から外し、
エマールなどの『おしゃれ着用洗剤』を数滴溶かした液に一晩浸けておきましょう。
2.一晩おいたら石鹸(身体を洗う普通の石けんでOK)
を付けた歯ブラシなどで半襟を擦ります。
絹は摩擦に弱く、力を入れ過ぎると毛羽立ってしまうので、
布目に沿って軽く擦るようにしましょう。
3.流水でよく洗い流し、手で軽く絞って日陰に干しておきます。
生乾きでほんのり湿っている時は、
布目に沿ってアイロン掛けをすると皺も無く綺麗に仕上がります。
また、皺が残ったまま完全に乾いてしまった場合は、
霧吹きやスチームでほんのり湿らせ、当て布をしてアイロンを掛けましょう。
半襟の洗濯方法2、ポリエステル・木綿
次はポリエステル、木綿で出来た半襟の洗い方です。
特にこれと言って特別な事をするわけでもなく、
普段衣類を洗濯するのと同じように洗濯出来ます。
1.まずは洗濯機の弱水流で丸洗いします。
2.手で軽く絞り、陰干しをします。ここは正絹と同じですね。
つい脱水したくなるのですが、脱水は皺の原因になりますので駄目です。
後は乾くまで待てばOKです。生乾きの時は正絹と同じように、
布目に沿ってアイロンを掛けていきましょう。
ちなみに着物(襦袢)もポリエステル製の場合は、
わざわざ半襟を外さなくても一緒に洗濯機で丸洗い出来ます。
一度素材をチェックしておくと良いかもしれません。
半襟の洗濯方法3、刺繍・金銀箔使いの半襟
最後は刺繍、金銀箔を使った豪華な半襟の洗い方をご紹介します。
見栄えが良い分、ちょっとした汚れが目立ってしまいます。
ですが大抵の汚れは、わざわざクリーニングに出さずとも落とす事が出来るのです。
1.まずは半襟の下にタオルを敷き、
ガーゼなどにたっぷりとベンジンを浸み込ませ、汚れの部分を垂直に叩きます
(ベンジンはホームセンターやドラッグストアの洗剤売り場で購入出来ますよ)。
2.しばらく叩いていると汚れが落ちますので、後はハンガーに掛けて、
これも同様に陰干しをして乾かします。
3.完全に乾いたら、スチームアイロンを少し(1、2cm程)浮かせて掛けて完了!
出典:www.e-arakawa.com
少し汚れたくらいならこれで十分対処出来ます。
しかし、例えばお酒やワインで半襟全体が汚れたり、
いくらベンジンを使ってもシミが取れなかったりする場合は、
自力でやるのは諦めて専門の業者さんに任せましょう。
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