島根県のホーランエンヤとは?10年に一度しか見られない、日本三大船神事の次回日程とみどころ

『ホーランエンヤ』とは、島根県松江市で10年に1度開催される

城山稲荷神社の祭事の事です。

 

城山稲荷神社の御神体を載せた約100隻もの船団が、

大橋川から意宇川を舞台に繰り広げるこのホーランエンヤ

(正式には『松江城山稲荷神社式年神幸祭』)は、大阪の『天神祭』、

広島は宮島の『管絃祭』と共に日本三大船神事に数えられています。

 

今回はそんなホーランエンヤについて詳しく見ていこうと思います。

ホーランエンヤの時期と次回の日程

 

ホーランエンヤは10年に一度行われます。

約150年前からずっと12年周期で行われてきましたが、それより以前は10年周期でした。

次回より初期の10年周期に戻すことになり、前回は2009年に行われましたので、

次の開催は2019年という事になります。

 

次回の開催はまだ何年も先の事なので正しい日程はまだ分かりませんが、

前回は5月16日に渡御祭、20日に中日祭、24日に還御祭と、3日に分けて行われました。

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出典:shimane.jp

 

ホーランエンヤの由来

 

そもそもの始まりは慶安元年、国を襲う大凶作に心を痛めた松江・

松平家初代藩主松平直政公は、稲荷神社の社司を兼務していた阿太加夜神社の神主・

松岡兵庫頭に命じて稲荷神社の御神霊を阿太加夜神社まで船で運び、

長期間五穀豊穣を祈願させました。

これが最初に行われた『松江城山稲荷神社式年神幸祭』、ホーランエンヤした。

 

ちなみにこの祈願は見事に成就し、

以後国民の健康や幸せを祈願する祭りとして脈々と

守り受け継がれるようになったのです。

 

A 島根県の「ホーランエンヤ」_html_m1e41a061

出典:sanin.jp

 

ホーランエンヤ、という言葉の由来ですが、

これは音頭取りの『ホーラ』という掛け声と、

『エンヤ』と声を合わせて櫂を漕ぐ際の掛け声の2つが1つとなって出来たものです。

 

漢字では『宝来遠弥』『豊来栄弥』の字を充てます。

 

ホーランエンヤではどんなことをするの?

 

ホーランエンヤは阿太加夜神社に渡る『渡御祭』、

阿太加夜神社において櫂伝馬奉納などが行われる『中日祭』、

再び御神体を載せた船団が稲荷神社に戻る『還御祭』の三つで構成されています。

 

渡御祭と還御祭では『五大地』と呼ばれる地域の人々が櫂伝馬船に乗り組み、

松江市指定無形民俗文化財に指定されている『櫂伝馬踊り』を披露します。

 

ホーランエンヤの掛け声と共に披露される歌舞伎姿の剣櫂や女装の見事な踊りに、

観客は目を奪われる事でしょう。

 

【動画】日本三大船神事「ホーランエンヤ」

YouTube Preview Image

出典:youtube

 

他の地方から行っても見物や参加はできる?

 

流石に参加する事は出来ませんが、見学はどの地域から来た方でも可能です。

 

ちなみに前回は18万人もの観客がホーランエンヤを観に来たそうですから、

開始時刻(午前9時半頃)までにはお手洗いなどを済ませておくと、

いざという時に慌てずに済むかと思います。

 

住所:〒690-0887 島根県松江市殿町城山449-2

 

アクセス:

・飛行機

①出雲空港→JR松江駅(路線バス:約25分)

②米子空港→JR松江駅(路線バス:45分)

 

・新幹線・電車

①JR新大阪-(新幹線)→JR岡山(特急スーパーやくも)→JR松江駅(約3時間30分)

②JR博多駅-(新幹線)→JR岡山(特急スーパーやくも)→JR松江駅(約4時間30分)

 

・高速バス

①大阪から約4時間40分

②神戸から約4時間

③広島から約3時間30分

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