節分と恵方巻きの由来は?2014年の方角はどちら?
節分とは?
2月3日(年によっては4日。2014年は3日)は『節分』です。
豆まきをしたり、恵方巻を食べたり、大変知名度の高い行事となっています。
では、節分とはどういった行事なのでしょうか。
節分は本来『季節の分かれ目』の事を指し、季節の初めである立春、
立夏、立秋、立冬の前日の事を節分と呼んでいました。
つまり1年に4回あったのですが、『春を迎え、新年を迎える立春の前日こそが
最も重要である』という事で、室町時代から立春の前日だけを節分と
呼ぶようになりました。
旧暦では春から新年が始まるため、
当時は大晦日に相当する大切な節目だったのです。
そもそもの始まりは、古代中国において大晦日に行われていた
『追儺(ついな)』と呼ばれる邪気祓いの行事が奈良時代に日本に伝わり、
平安時代に宮中行事として取り入れられたのが由来であると言われています。
その行事に『豆打ち』というものがあり、江戸時代に『豆まき』として庶民の
間に広がりました。その名残が今の豆まきなのです。
出典:blogimg.jp
恵方巻きとは
大正時代、節分の時期に美味しく漬けあがったお新香を海苔巻きにし、
商売繁盛を願って食べるという行事が行われていました。
やがて大阪の海苔・寿司業界が関西地方にそれを広め、
メディアやコンビニなど流通業界の影響もあり、『恵方巻き』として
全国各地に広まっていきました。これが恵方巻きの始まりです。
恵方巻きはその年の恵方(歳徳神のいる方向)を向いて黙々と丸かじりすると、
幸運に恵まれたり願いが叶ったり、無病息災・商売繁盛をもたらすと
言われています。
恵方巻きを包丁で切ったり、食べている途中で喋ったりすると福が逃げて
しまいますので、黙ってひたすら食べ続けましょう。
出典:seishin-en.org
恵方巻きを食べる上でのルールを簡単にまとめると、こんな感じです。
①巻き寿司を1人につき1本準備する
福を巻き込むことから巻き寿司と呼ばれていますので、
包丁を入れる事は縁を切る事と同義です。
丸ごと1本、豪快にいきましょう!
また、七福神にあやかって7種類の具が入った太巻きを選ぶと
良い事があるかもしれません。
②その年の恵方を向く
恵方はその年の幸福を司る『歳徳神』のいる方角の事で、最も良いとされる方角です。
③願いごとをしながら、黙々と最後まで食べる
喋ると運が逃げてしまいます。
食べ終わるまで、決して誰とも口をきいてはいけません。
家族が一同に同じ方向を向き、会話もせずただ黙々と恵方巻きを頬張る……
思わず笑ってしまいそうな光景ですが、もちろん笑うのも駄目ですよ(笑)
撒いた豆の掃除が億劫なのか、節分に豆まきをしない家庭が年々増えて
いるようです。
それに合わせて、節分に恵方巻きを食べる家庭も段々と増えてきています。
その理由として、市販の恵方巻きを買うだけでその日の献立が
成立してしまう事が挙げられます。
毎日毎日違った献立を考えるのに苦労している主婦にとって、
これほどまでに楽な献立はありません。
食べ盛りのお子さんがいる家庭であれば、2本でも3本でも食べさせてあげれば、
もうそれだけで満腹です。
これも恵方巻きが運んできた『福』なのかもしれません。
2014年の恵方はどちら?
2014年(平成26年)の恵方は『東北東やや右』です。
この『やや右』と中途半端に表記されているのにはちゃんとした
理由があります。
恵方は中国式の24方位で定められるのですが、それを西洋式の16方位で正確に
表そうとすると、どうしてもやや右と表記するしかありません。
出典:wikipedia.org
また、その年の恵方を決めるのに使われているのが『甲乙丙丁戊己庚辛壬癸』
の『十干』であり、2014年は甲となっています。
今年の十干が何か分かれば、恵方がすぐに分かるのです。
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