尿が茶色く、黄疸が出る場合の原因や考えられる病名は?
健康診断では尿検査を行いますよね?尿を見ると、体の状態がわかります。
尿の色や臭いを見れば、今、自分が健康な状態かどうかを知ることができるのです。
尿が茶色くなって黄色いが出ていたら、要注意。病気が隠れているかもしれません。
尿が茶色くなって黄疸が出ている場合に考えられる病名は?その症状は?
尿が茶色くなって黄疸が出ている時に受診する診療科は?
それぞれの病気の治療法についてもお話します。
最後に、日常生活でどんなことに気をつければ病気を防げるかについてもお話します。
尿が茶色くなって黄疸が出ている場合に考えられる病名や症状、治療法は?
黄疸とは、皮膚や粘膜など組織が黄色になった症状です。
血液中にビリルビンが増加したことで引き起こされます。
ビリルビンは、本来ならば肝臓で代謝されて胆汁の中に排出されるのですが、
胆汁が腸に送られないと、液中に吸収されて黄疸が現れます。
出典:http://www.fumira.jp/cut/medical/file117.htm
<胆管炎>
熱と寒気を感じ、右上の腹部痛がある場合は、胆管炎の可能性があります。
高齢者は症状が出ないために重症化することもあります。
ひどくなると、意識障害や血圧低下も現れます。
軽症であれば抗生物質の治療ですみますが、感染した胆汁を抜くために、
内視鏡を使うなどチューブを挿入して抜くことになります。
<急性肝炎>
身体がだるくなって、頭痛や発熱など、風邪のような症状が現れたら
急性肝炎の可能性があります。
血液検査で肝炎の程度は調べられます。
急性肝炎には、A型、B型、そしてC型があり、いずれもウイルスに感染して
数週間から数ヶ月で発症します。
治療法としては、入院して安静に過ごすことになります。
数ヶ月もすれば症状は収まります。
出典:http://www.gakkohoken.jp/modules/myalbum/photo.php?lid=268
<肝硬変>
体がだるく疲れやすくなった、
または食欲が無かったりむくみが出るようになったら、肝硬変かもしれません。
肝硬変は、慢性肝炎になったことに気づかないままに悪化してしまった状態です。
肝硬変の治療は、ウイルスを排除して、
肝臓の炎症をおさえて進行を抑えることになります。
インターフェロンなどを使う薬物療法が主な治療法です。
<胆管細胞がん>
初期症状がほとんど無いのが胆管細胞癌です。
がんが進行すると、胆管がふさがれて、黄疸や茶色い尿が出ます。
進行すると、腹部の膨満感があり、触るとしこりを感じます。
胆管細胞がんの治療は外科手術、抗がん剤が主な治療となります。
転移がなければ5年生存率は50%ですが、
他に転移が見られた時の生存率は10%とかなり低い数字です。
尿が茶色くなって黄疸が出ている時に受診する診療科は?
尿が茶色い場合、一番多い原因は肝臓ですが、
胆管が影響していることもあります。
尿を見てなんだかおかしいと思ったら、内科や泌尿器内科、
または消化器内科を受診してください。
日常生活で気をつけることは?
茶色い尿が出てはじめて肝臓に何か異変が起きていることに気づく人が多いです。
肝臓は、物言わぬ臓器と言われており自覚症状が出にくい臓器です。
気づいた時には悪化していることも考えられますので、
日常生活で肝臓を守るようにしましょう。
出典:http://www.pictcan.com/item/0071.html
不摂生な生活や運動不足は肝臓を悪くします。
健康診断で血液検査をした時に肝臓の数値が悪いと指摘されたら、
すぐに生活習慣を改めましょう。
お酒は付き合いで飲むことも多いですが、なるべく控えめに。
休肝日を作って肝臓を休ませましょう。
また、睡眠時間はたっぷりとり、ウォーキングやスクワットなど、
簡単にできる有酸素運動を長く続けて健康な体を作ってください。
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