自由を求めて 祖国をすてる亡命とは

ニュースなどで度々報道される亡命

最近ではアメリカの元CIAの職員エドワード・スノーデン容疑者が、

アメリカ政府の個人情報収集に関する情報を暴露し大きく報道されています。

自分が生まれ育った祖国を捨てて亡命する人はあとを絶ちません。
なぜ亡命するのか。過去にはどのような亡命事件があったのか、
少し調べてみました。

亡命とは

 

自身の国内での宗教的・政治的・人種的な迫害などから逃れて、他の国への保護を求めること を亡命といいます。

人はいずれかの国に所属し、その存在を保護されるものですが、その保護を受けられず不安な状態になっているために亡命という究極の選択をするのです。

一方、亡命者を受け入れる側の国には亡命者を受け入れる権利はあるものの義務ではないので政治的な迫害を含む場合は、国際問題に発展することを懸念して亡命を受け入れないこともあります。

亡命と難民

 

亡命と難民に違いはあるのでしょうか。自国を離れて他国へ保護を求めるという意味では同じですが一般的にはその原因に違いがあるようです。
亡命は迫害や弾圧を逃れるために、本人の意思により他国に逃れること。
難民は天災や戦争など本人の意思に反して居住地を離れて他国に保護を求めること。
という感じでしょうか。はっきりとした認識の定義はないようです。

アメリカでの亡命に変化?

 

亡命というといままでは上で述べたように政治的、宗教的、人種的な迫害から逃れ自由を求めて。というものでした。

過去の歴史的な亡命では、フランス革命、ナチス・ドイツ、ロシア革命など、改革や動乱、戦争、クーデター、独裁政権などが発現した際に亡命者を多く生み出しています。

しかしここ数年、自由を求めて亡命をするものとは違い、アメリカなどの先進国における政府の情報活動の中で自由が侵害されているとして内部情報をもらし他国へ保護を求めるケースが相次いでいます。

このような亡命では少なからず政府が持つ機密情報などの漏洩があり、その逮捕・起訴から逃れるために亡命することが多いためメディアでも大きく取り上げられることが多くなっています。

自由を求めてアメリカに来る亡命者とアメリカでの自由の侵害を訴えて他国へ保護を求める亡命者。亡命しなければいけない要因も時代の変化につれて変貌していくかもしれません。

歴史的な亡命事件

 

・フランス革命時の亡命帰属:フランス革命により王政が廃止され王侯貴族が他国へ亡命した事件。

・アルベルト・アインシュタイン:ナチスによるユダヤ人迫害により。ナチスの手から逃れるため、イギリス、スイス、そしてアメリカへと渡った。

・ダライ・ラマ14世:中国のチベット進出によりインドへ亡命。政治難民となるも法的な国土をもたないチベット亡命政権をたて、世界中にちらばるチベット民族にたいして指導的な立場にある。ノーベル平和賞を受賞したことで国際的な影響力はさらに増している。

・ナディア・コマネチ:ルーマニアの体操選手。1989年のルーマニア革命の直前にアメリカに亡命。

・よど号ハイジャック事件:共産主義者同盟赤軍派メンバーが日本航空機(よど号)をハイジャックし、北朝鮮へ亡命した事件

・中国瀋陽での脱北者事件:中国瀋陽の日本総領事館に北朝鮮から脱北者が駆け込んだが、総領事館を警備していた中国公安職員が日本の権利の範囲にある敷地内に入り身柄を拘束。日本政府が中国に対し抗議をした事件。後に亡命者たちはマニラを経由して韓国に亡命している。

多くの亡命者が場合によっては自らの命をかけ他国へ保護を受ける亡命。
政治的、宗教的、人種的な迫害がいまだ世界各国には溢れています。

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